わかりやすくするためには、考えることが必要だ。

 
山田ズーニーさんの本.新書はあまりKindle化されていないイメージを自分は持っているのだけど,これはたまたまKindle版が買えたので読みました.ぽちぽち.


普通に流し読みしていたのだけど,意外と論文等にも役に立つことが多い.例えば機能する文書を書くために考えなければならないこととして,以下のような要件を挙げている.

文章の7つの要件を押さえる.

1. 意見——あなたが一番言いたいことは何か?
2. 望む結果——だれが,どうなることろ目指すのか?
3. 論点——あなたの問題意識はどこに向かっているか?
4. 読み手——読み手はどんな人か?
5. 自分の立場——相手から見たとき,自分はどんな立場にいるか?
6. 論拠——相手が納得する根拠があるか?
7. 根本思想——あなたの根本にある想いは何か?

論文や申請書を書くときにも,自分がどういう立場で,どういうことをしたくて,どんな結果を望んでいて,どういう根拠からどういうが出来るのかということを読む人のことを考えながら書くということは基本中の基本であるのだけど,こういうことは意識して意識して,さらに意識してようやく形にできる,ぐらい身につけることが難しいことに感じるので,こういう基本的なことをいつも忘れないように意識したい.

また特に基本となる3要素として

1. 論点——何について書くか.自分が取り上げた問題.
2. 根拠——意見の理由
3. 意見——自分が一番言いたいこと.(1.に対する結論.)

を挙げている.実際は論点を省略し,根拠→意見もしくは意見→根拠と書くことも多い.英語で書く場合,書くパラグラフ毎の根拠を最初の一行に書く(トピックセンテンス)ことが普通だけど,それと同じ.

このように,文章をちゃんと機能させるために必要ないろんなことが,基本的なことから書かれているので割と参考になったと思う.以下は目次.

  • プロローグ——考えないという傷
  • 第1章——機能する文章を目指す
  •  目指すゴールを確認する,文章の7つの要件を押さえる,文章の基本構成
  • 第2章——7つの要件の思考法
  •  自分が一番言いたいことを発見する:意見とは何か?,自分の意見を発見する方法,問いを立てるエリアを広げていく
     何のために書くか:望む結果を意識して書く方法
     何を書くか?集め方・絞り方・決め方:論点とは何か?,テーマと論点は違う,論点の2つの原則,論点の集め方・絞り方・決め方
     自分の立場を発見する:相手に応じて書き分ける,相手の側から見る,他者の感覚を知る
     説得のためにいかに視野を広げるか?:論拠を用意する——入門編,説得のために視野を広げる
     自分の根っこの想いに忠実か?:根本思想はごまかせない,要約でわかる!根本思想
  • 伝わる・揺さぶる!文章の書き方——実践編
  •  実践1 上司を説得する
     実践2 お願いの文章を書く
     実践3 議事録を書く
     実践4 志望理由を書く
     実践5 お詫びをする
     実践6 メールを書く
  • より効果を出す!テクニック——上級編
  •  引きの伝達術,動機をつくる,やる気をわかせる指示の出し方
  • その先の結果へ
  •  戦略的なコミュニケーション,言葉という不自由な道具,存在を形づくる「なんか」,誤解されずに想いを伝える
  • エピローグ——あなたと私が出会った意味

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