Henry V 第八回

カンタベリ:
 民数記の中には次のように書かれている。男が死んだときは
女に相続させるべきだと。わが君主よ、あなた自身のもののために立ち上がれ。
そして軍旗の封印を解き、偉大な先祖を回想するのだ。
 行けわが君主よ、あなたの曽祖父の墓へ。そして彼の戦の魂へ呼びかけよ。
同時にあなたの叔父であるエドワードブラックプリンスにも祈願せよ。
ブラックプリンスはフランスの地で惨劇を演じた。
そしてフランス全軍を壊滅させたのだ。
そのときエドワード三世は丘の上に立ち、笑ってみていたのだ。
ライオンの子供とでもいうべき息子が、貴族の血を中で喜んでいるのを
笑ってみていたのだ。
 ああ、気高きイングランドの軍隊よ、おぬしらがフランス軍を壊滅させるには
全軍隊の半分で事足りて、残り半分は笑ってたたせていられる。
つまり残りの半分は仕事がなく行動不足になり、とても静かであろう。
勇敢な死、死者たちを思い起こして、強力な軍とともにその行動を再び繰り返すのだ。
 王様よ、あなたは彼らの王座に座りし後継者であり
彼らを有名にした気性と勇気は、あなたの血を流れているのだ。
殿下は今、若さの盛りであり、強力な軍事行動を行うにはちょうどいい年齢である。
 現世の諸侯の王、ならびに君主は、祖先の王たちのように
あなた自らが巣穴から出てきて、出陣することを望んでいるのだ。
 彼らはあなたが十分な大義名分と金銭的資源を持っているのを知っている。
現に殿下はそれらを持っていらっしゃいます。
過去のイングランド王はあなたほどの豊かな忠義を尽くす貴族たちを持ったことはないし
あなたほど忠実な臣下を多く持ったことはありません。
そして彼らの心はすでにイングランドに残っている体を離れて
フランスの戦場にて陣を張っているのです。

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